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心臓カテーテル検査体験談~すべては激しい胸痛から始まった!

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心臓カテーテル検査の体験談です。どうしてこの検査をすることになったのか、そして最終的には、ICDを体に埋め込む手術をすることになった経緯などを記しておこうと思います。

絶対自分は長生きできる、健康診断でもいつも異常がないので、健康には自信があると確信していたのに、なんと生死にかかわる臓器、心臓の病になり、ガクゼンとしました。

人間はいつ何が起こるのかわかりません!

ほんの1ヶ月の間に起こった私の体験談です。

自宅で激しい胸痛に襲われる

12月の半ば、最初の胸痛は朝、8時頃のこと。
雨戸を開けたり、朝起きてすぐやることを終え、リビングにいる時に突然、胸が苦しくなりました。

びっくりして、布団に入って横になっていました。

救急車を呼ぼうかどうしようか、迷っていながらも、おそらく15分か20分でおさまりました。初めての事で一体なんだったのか自分でもよくわかりませんでした。

ちょうど高血圧の薬がなくなりそうだったので、かかりつけの病院へ行きました。

寒いから、温度差のある所に出るときは温かくしてでるようにと言われ、血圧の薬だけをもらって帰ってきました。

その3日後の早朝2時半頃、布団の中で、再び胸痛が起こりました。この時も救急車を呼ぼうか迷いながら、前回よりいっそうはげしい痛みを感じていました。

その時は、「あ、寝ちゃった!」と思ったのですが、後で考えると、失神をしていたのでしょう。気づくと、痛みはおさまっていたのでホッとしました。

朝起きると、パンツからシーツまで汗でびっしょり。おねしょをしたかのように濡れていました。

その日、またかかりつけの病院へ行きました。

「階段を駆け上ったりした時にはどう?」と言われましたが、そういう時に胸痛を起こしたことはありません。

『安静時の狭心症』ということで、1度検査をしてもらうようにと大学病院を紹介してもらいました。

大学病院で心臓カテーテル検査をすすめられる

紹介状を持って、車で40分位の所にある大学病院へ行きました。

大きな病院に初めて行く時って緊張しますよね。

以前、他の大きな病院へ行った時には受付だけで1時間かかった時があるのですが、ここではそんなに時間をとらずに、循環器内科へたどりつくことができました。

しかし、循環器内科では、2~3時間待ちました。まあ、1日がかりのつもりだったので、なんとも思いませんでしたが…

診察室では、やはり最初に聞かれたのは

「階段を登ったり、動いたりしているときに、症状がでることはありますか?」

ということでした。もちろん、ありません。

「けっこう強い症状だったんですかね?」

「ハイ」

「タバコは吸いますか?」

「いいえ」

「血縁の方に心臓病の方はいますか?」

「いいえ」

この診察の前に、血液検査、心電図検査をしていましたが、それも異常なし。コレステロールが高いわけでもなく。

これらから推測されるのは、

冠攣縮性狭心症

普段は何も問題がないけれど、何かしらの拍子に血管が縮こまってしまい、心臓の筋肉が酸欠状態になるので、痛みがでる病気が疑われる。

この病気であると確信が持てれば、基本的には薬で治療することになる。

どこまで詳しい検査をするか、最も詳しい検査は

心臓カテーテル検査

だそうです。

心臓カテーテル検査は、手首などの血管から、ボールペンの芯くらいの太さのカテーテルをいれ、心臓の根元までもっていき、心臓の血管に狭いところがあるかどうかを調べる検査。

もし狭いところがなければ、血管が痙攣するかどうかも調べることができる。

ペースメーカーもいれなければならないので、手首プラスヒジか脚のつけねからも管を入れることになります。

血管にカテーテルをいれるなんて考えただけでも、痛そうですよね。

「痛くないですか?」と2回も聞いてました。

でも何度聞いても先生の返事は、管を入れるときには、局所麻酔をするそうですが、採血をする時の痛み、あの針を指す時の痛みしかおっしゃりません。

あと、管を抜いた後に止血をするため、圧迫をするけれど、その時に痛みを感じる人もいるそうです。

血管の中をカテーテルが通っていく時って痛みはないのかと思うのですが、それは特に血管が細いというわけでなければ、なさそうです。

それから、いくつかのリスク、注意点を話されました。

もう12月も20日を過ぎていました。

検査は2泊3日。

入院して検査をするわけです。

いつ手術するかですが、年内に検査をしてはっきりさせたほうが年末年始も安心して過ごせるでしょうということで、

もう4日後くらいの日にちを言われました。

かかりつけの病院では検査は待たされるからなかなか検査の予約はとれないと言われていたのに、

そんなにすぐかよ!

やっと決心したのに、早すぎる!

でも、年末年始に救急車を呼ぶようなことになっては困るし、せっかく早く検査をしてくれるといってくれてるので、その日でお願いすることにしました。

検査の日には、家族が一人病院にいてほしいとのことでした。

今飲んでいる薬を聞かれましたが、検査の時は結果がでにくくなるので、入院してから休薬してもらうことになるといわれました。

検査入院なんて、あまりの展開にちょっと戸惑いました。

でも、これはまだ序の口だったのです。

もっとすごい展開になっていきます。

入院した夜の出来事

入院の日、家の愛猫にも「あさって帰ってくるからね」と言って家を出ました。

とても天気のいい朝。本当に明後日には帰ってくるつもりで、その時はこれから何が起こるのかまったく予想だにしませんでした。

検査は二日目です。

入院した日は、レントゲン、採血、心電図などの検査をし、食事も食堂へいってすませ、病人とは思えないような気分でした。

夕方、今まで飲んでいた薬をチェックされ、胸に貼っていた貼り薬もはがすように言われました。

この貼り薬は心臓の血流がよくなる薬。はがすのが心配でしたが、ここは病院だから、何かあっても助けてくれるだろうと思いました。

その想いが的中してしまいます。

突然の激しい胸痛

夜8時頃、ベッドの上で、急に胸が苦しくなり、ナースコールを押しました。

駆けつけた看護師さんがさらに応援を求めます。

「○○さん、○○さん!」と呼びかけられているのはわかっているけれど、胸の痛みで、返事どころではありません。

先生や看護師さんたちが駆けつけ、

「脈をあげて!脈をあげて!」と先生がおっしゃっているのは聞こえましたが、何の治療をされていたのかまったく覚えていません。

後で聞いたところによると、この時の状態は、脈が30台、血圧は60mHgとショック状態、心電図モニターでは高度の除脈性不整脈が認められたそうです。

急性心筋梗塞を起こしたとみられ、脳に血がいかないような状態だったと知りました。

一旦は、この胸痛がおさまり、看護師さんが衣服を調えてくれたりしていると、再び、胸痛が始まりました。

再び、ばたばたと先生、看護師さんが来てくださり、治療のおかげでおさまりました。

本当に、胸痛、苦しかったです。

先生、

「こんなにすごいの?入院していてよかったねえ」

これが自宅で起きていたら、救急車を呼んでも間に合わなかったかもしれません。

「怖くて明日まで待てない」

ということで、これから心臓カテーテル検査をすることになりました。

この時、看護師さんが

「絶対大丈夫ですからね」

と言ってくださったのでとても安心することができました。

この言葉を信じていたので、まったく不安はありませんでした。

ありがたいですねえ。

看護師さん達の緊急時対応の危機感を感じながら、ストレッチャーで、私をカテーテル室へと運んでくれました。

この時、すでに夫が来ていたのですが、廊下で私に話しかけようとすると

「どいてください!」

と看護師さんに言われてしまったそうです。

たしかに、私も周りの先生や看護師さんもあの激しい胸痛の後で緊迫感が漂い、ピリピリしていました。

カテーテル室に入る時には、血圧ももどり、不整脈も改善していました。

心臓カテーテル検査にとっても不安をいだいていましたが、今やこうなっては、そんなことは言っていられません。

否が応でも、検査です!

その時の私の心境は、激しい痛みを体感した後の疲労感、悲壮感、危機感、緊張感でいっぱいでしたが、もう、おまかせ状態でした。

夜の心臓カテーテル検査

私の顔は、何か(見ていないのでわからない)で覆われて、あたりの様子はまったく分からない状態で検査が始まりました。

先生は、「手首プラスヒジか脚の付け根」からカテーテルを入れると言っていましたが、

「ここからが近いから」ということで、右の内頚動脈から体外式ペースメーカーをいれました。

「首なんて恐ろしい」と思いましたが、局所麻酔をしているし、痛みはありませんでした。

手首からもカテーテルをいれていきます。痛みはなかったです。

上腕の当りで、カテーテルが通っているような感覚がかすかにありました。

あちこち、管をいれられているのは、いい気持ちではありません。

のどはカラカラでした。

動脈硬化で血管が狭くなっている症状がなく、冠動脈のけいれんが胸痛の原因となっていると疑われる場合は、わざとけいれんを起こして調べると言われていましたが、

検査直前、「けいれんはさせないから」と言われました。

あまりに胸痛がひどかったので、けいれんをさせて、何かあっては困るからだと私は理解しています。

その代わりだと思いますが、

「咳をしてみて」

「つばを飲み込んでみて」

と2回ずつ言われました。

もう、喉が渇ききっていて、つばなどありませんが、なんとかつばを飲み込む動作をしました。

「わかった!よかった!検査して…」という先生の言葉で検査が終わりました。

検査結果は、予想通り、冠攣縮発作と診断されました。

普通だったら、この管は検査終了と同時にはずすはずですが、私の場合ははずさずに、このままで、ICU(集中治療室)へと入室しました。

手首から、首から、そして左の足の付け根から少しでも早く心臓へ点滴の薬がいくようにとカテーテルが挿入されていました。

もう、体中管だらけでした。痛みはないけれど、気分のよいものではありません。

検査が終わると

 

ICUで、先生が誰かに検査結果を説明しているような声が聞こえました。夫が来ているんだと思っていたのですが。

ちょっと薄暗い中に大きな体の男性達が現れ、一体誰かと思ったら、

なんと、私の弟、息子達3人までが来ていました。

時間はわからなかったけれど、(時間を気にするどころではなかったですからね)かなり夜は遅い時間になっているはず。

「どうしたの?なんでみんな来ているの?」とびっくりしました。

先生が「一応来てもらって」とおっしゃったそうです。

あまりにひどい胸痛でしたからね。心臓カテーテル検査にもリスクはありますから、そのことを考えてのことだったのでしょう。

さらに、嫁さん達、孫までが来ていて、びっくりしました。

15歳以下の孫達はICUには入室できませんでしたが、深夜にまったく大騒ぎをさせてしまったようです。

私は、看護師さんがおっしゃってくださった「大丈夫ですからね」という言葉を信じていたので、まったく不安はありませんでした。

なのに、みんなをびっくりさせてしまっていたようです。

とにかく、無事でここまでこれてよかったですよ。

そして、検査の結果から、ICD(電気的除細動機能がついたペースメーカー)を体内に埋め込むということになりました。

夫が、「もう先生にお願いしたから…」と事後報告でした。

その時は、まだ検査の結果は私は聞いていませんでしたが、ICDが必要なんだと理解しました。

これで、もう明後日には家には帰れなくなりました。

ICU集中治療室で

ICUなんて私には縁遠い場所だと思っていたのですが、思いもよらずお世話になることになってしまいました。

初日はしっかりとした男性の看護師さんがついてくださり、心強かったです。

しかし、また胸痛が起こるのではないかと言う恐怖心から、右手でしっかりとナースコールを握り続けました。

「○○さんの心電図や血圧は、向こうでも(看護師さん達がいる部屋)でもちゃんとわかるようになっているから、大丈夫ですよ」と看護師さんが安心させるような言葉をかけてくださりました。

心臓カテーテル検査は痛い?

私は、心臓カテーテル検査をすると決まった後、いつもはいろいろとネットサーフィンをして情報を得るのですが、心臓カテーテル検査に関しては、怖くて、ネットを調べる気にもなりませんでした。

しかし、私の場合は、激しい胸痛の後でたいへんだったけれど、結局、心臓カテーテル検査自体は痛いものではありませんでした!

カテーテルを挿入する場所に局所麻酔をする時に、チクチクとした痛みを感じましたが、それくらいで、後は痛みはなく、じっと我慢の時間を過ごしました。

また、先生もおっしゃっていましたが、管を抜いた後に、手首に圧をかけて、止血をします。最初は強く圧をかけるのですが、それが痛かったですね。でも、2~3時間すると、弱めてくれるので、少しの間のガマンです。検査自体は終わってしまっているのですから、もう心配することはありません。

だから、もしこれから心臓カテーテル検査をする方がいたら、安心してください。

私の血管は、先生にも「太くてりっぱ!」と初診の時に言われましたので、もちろん、個人差はあると思いますが。

 

入院1日目は本当に思いもよらない出来事が起き、長い一日でした。

でも、先生や看護師さん達のおかげで命を助けられ、感謝しなくてはいけません。

翌日は1日、ICUで過ごし、入院3日目に、ICDの埋め込み手術を受けることになりました。

埋め込み手術からのことはまた書きますね。

長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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